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2022.03.01
|プレスリリース|【母国語禁止】第4回Global Education Awardsを開催しました
学校法人 山口学園(所在:大阪市北区、理事長:酒元 英二)は、 2022年2月8日(火)にプレゼンテーションコンテスト「Global Education Awards」を開催しました。新型コロナウイルス感染拡大防止の観点より、当日は無観客での開催とし、コンテストの様子はYouTubeライブにて配信。当日の様子をまとめた大会レポートはGEA公式サイトにて公開しています。
2019年から始まった「Global Education Awards」は、今年で第4回目を迎えるプレゼンテーションコンテストです。ECC国際外語専門学校(所在:大阪市北区、学校長:瀧山 淳一)と、姉妹校であるECCコンピュータ専門学校、ECCアーティスト美容専門学校の学生が集結し、「山口学園の“Global Education”を通じて得た考えや自己成長などについて語る・伝える・共有する」をテーマに大会当日は想いを伝え合いました。2月8日の本選大会には各専門学校の学内予選を勝ち抜いたコンテスタント13組が出場。うち、本校からは日本人学生・外国人留学生あわせて10組が出場しました。
今回、見事大賞を受賞したのは、本校日本語学科のNguyen An Duyさん。プレゼンテーマを「私の目に映る日本」と題し、母国・ベトナムより来日してからの1年間で感じたこと、気づいたことを発表しました。
1年前、日本に来たばかりの頃は日本語で何もできなかったというNguyenさん。ECC国際外語での授業を通し、いろいろな考え方や価値観に触れ、仲間と助け合って一緒に成長することの大切さを知るうちに、どんどん自信をつけていきました。郊外の飲食店でアルバイトを開始したNguyenさんは、そのお店におじいさんやおばあさんがよく一人で来店することに気が付きます。母国・ベトナムではお年寄りがお店で一人で食事をしている光景を見ることはあまりないそうで、とても印象的な光景だったと語ります。何度も来店してくれたり、Nguyenさんにもたくさんお話をしてくれたりしますが、もしかすると「日本の老人は孤独なのではないか?」と感じるようになりました。他人に迷惑をかけず行動するのが日本人のスタイルだと聞いたことがありますが、それが行き過ぎて、人との関わりに積極的になれない社会になってるのではないだろうかと聴衆に投げかけます。それはNguyenさんたち外国人に対しても同じで、ほとんどの留学生は日本のことが大好きで、日本語がうまくなるように毎日頑張っているけれど、残念なことに外国人が自身の個性を発揮して働けるチャンスがまだ日本には多くないと言います。日本の社会は高齢者に対してはもちろん、誰にでももう少し優しい社会になればみんなのストレスや困難なども減らせるのではないかと思いを語りました。
●大賞受賞者コメント
ECC国際外語専門学校 日本語学科2年 Nguyen An Duyさん
今日は、私の思いや考えをできるだけ自分らしく伝えたいと思って出場しました。他の出場者のプレゼンテーションを見ていると、すごいなと思うことや勉強になることもたくさんありましたが、自分の番が終わった後はとにかく達成感がすごかったです。でも正直、賞をもらえるなんて予想外だったので本当に嬉しいです!日々の授業で発表したりスピーチする機会も多く、そのおかげで姿勢や表情、気持ちなどをどのようにコントロールして伝えればいいかなどのプレゼンテーションスキルも身につきました。それに加えて先生や友達からのアドバイスもあり、今回の大賞を受賞できたのだと思います。今まで学んできたことやGEAを通して得た経験は、必ず将来役に立つと思います。これからも日本語の勉強や日本での生活を全力で頑張ります。
新型コロナウイルスの世界中への感染拡大により、現在に至っても日本と海外を繋ぐ人の往来の多くがストップしている状態です。山口学園全体でも約200名の外国人留学生たちが今もなお日本に入国できない状態が続いております。日本人学生もまた留学やインターンシップを諦めざるを得なくなりました。
本学園のキャンパスには、現在31の国と地域から学生が集まり学んでいます。それはまさにグローバル社会を小さくした縮図です。学生には、授業や交流プログラムなどに積極的に参加し、多くの国籍や人種、年齢、そして異なる宗教の方ともコミュニケーションを深め、そして友達になってほしいと伝えています。グローバル社会では多様性がますます当たり前になります。お互いの違いを認め、多様な価値観や文化的背景を学び、相手の立場を理解することができる、そんな習慣を学生の間にしっかり身につけてほしいと思っています。学校法人 山口学園は、これからも教育の力で日本と世界を繋ぐ人材を育成する「グローバルカレッジ」を目指していきます。
<第4回GEA 大会レポート>
- 第4回 Global Education Awards 結果
優秀賞 Domingo Teri Madelin Samson(ECC国際外語専門学校/国際ビジネスコース)
優良賞 郭 露婷(ECC国際外語専門学校/国際ビジネスコース)
特別賞 松本 悠矢(ECCコンピュータ専門学校/ゲーム開発エキスパートコース)
特別賞 金 信唯・Hoang Thi Thu Uyen(ECCコンピュータ専門学校/システムエンジニアコース)
- 表彰
優秀賞 1名(組) 奨学金100,000円
優良賞 1名(組) 奨学金80,000円
特別賞 2名(組) 奨学金50,000円
- 大会概要
会場 :常翔ホール(大阪市北区)
出場条件:山口学園に在籍する学生 ※個人・グループ問わずエントリー可能
発表方法:1組5分以内で母国語以外の言語で発表 ※留学生以外:英語 留学生:日本語
審査条件:内容・発表力・印象・質疑応答
- 開催目的
2.本大会を通じてすべての聴衆者に感動と情報を共有することにより、Global Education*の価値を高める。
3.Global Education*の実践により、社会が求める未来のグローバル人材**の育成を図ることにより社会に貢献する。
* 英語教育、日本語教育、社会貢献、言語・国際交流プログラム、留学プログラム、授業や学校生活
** 世界的な競争と共生が進む現代社会において、日本人としてのアイデンティティを持ちながら、広い視野に立って培われる教養と専門性、異なる言語、文化、価値を乗り越えて関係を構築するためのコミュニケーション能力と協調性、新しい価値を創造する能力、次世代までも視野に入れた社会貢献の意識などを持った人間。(文部科学省のサイトより)
大会公式サイト:https://gea.ecc.ac.jp/
< プレゼンテーションの様子 >
【大賞】Nguyen An Duyさん
【優秀賞】Domingo Teri Madelin Samsonさん
【優良賞】郭 露婷さん
< ジャッジタイム中の特別企画 >
各専門学校学生会のメンバーより活動報告
特別企画の司会進行は、本校学生会メンバーが担当
外国人留学生による、コロナ禍の母国についての紹介コーナー