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2024.07.05

【留学生】「あがり」直前で「ふりだしにもどる」あの悔しさ

1年生の『実用日本語コミュニケーション』では、日常会話ならではの特徴的な語彙や言い回し、相手との関係性や場面に応じた表現の使い分け、会話の展開などを学んでいます。
日本語学校で初級→中級→上級と様々な語彙や文型表現を勉強してきた留学生ですが、まだまだ日常生活の中で「こういうとき、何て言うんだろう…」となる場面がたくさん。
授業では、私たち日本人が普段当たり前のように使っている語彙や表現を、その場面に遭遇したときに留学生も自然と自分の口から出せるようになってくれたらと思い、様々なテーマ(場面設定)で会話を勉強しています

ここでいう“場面”には、友達とのゲームや遊びの場面で出てくる表現も含まれています。
たとえば、『じゃんけん』。
遊ぶとき以外にも何かしら決め事をするときなど、『じゃんけん』をする場面というのは、変な言い方ですが“突然やってくる”ことがありますよね。
あ…今これを読んでいて「え~それくらい皆知ってるでしょ」と思った方はいませんか。
片手をあの3種類のうちのどれかの形にして遊ぶのは当然知っていたとしても、それぞれを“グー”“チョキ”“パー”と呼ぶことや、始めは「じゃんけん、ぽん」、勝ち負けが決まらなかった場合には「あいこで、しょ」と言うことを知らなければ、全っ然リズムが合わないわけです。
取り立てて教えるほどでも…と感じる人もいるでしょうが、こういう何でもないようなことがサラッとネイティブと同じようにできるのって、なんだか嬉しくないですか。
語学の醍醐味の1つだと思うんです。
今ではこちらが何も言わなくても、何かの順番を決める際には
クラスの各グループから「最初はグー!じゃんけん、ぽん!あいこで、しょ!」と聞こえてきます

今週はオリジナル「すごろく」をグループで作ってもらいました。
すごろくで使う正六面体でそれぞれの面に1~6までの数字が点で示してあるアレ。
アレが何かを答えられたのは20名以上いるクラスの中で1、2名ほどでした。
他にも「サイコロを振る」「サイコロの目」「コマを進める」「〇マス進む/戻る」「振り出しに戻る」「1回休む」「あがり」などなど表現を勉強してから、いざオリジナルすごろく作り開始!
それぞれのマスに質問やミッションを書き込んで、完成したすごろくはシャッフルして別のグループの元へ。
他のチームが考えたすごろくを、「次、誰?サイコロ振ってー」「これ作ったの誰!?また振り出しに戻ったー!」
「はい、あがり~!イェーイ!」と言いながら楽しんでいました。

※注※ ゲームばかりしている授業ではありません(汗)。



 

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