2022.01.26
大学編入
大学編入コース【香川大学・大阪市立大学】合格者インタビュー
大学編入コースの合格者インタビューをお届けします!
香川大学・法学部に合格した、森さん
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合格おめでとうございます!
森さん:ありがとうございます。
森さん:これまでやってきたことがテストに出ていて、全部の試験を悔いなく終えることができました。その点で結果に関わらず良い経験をしたな、と思います。
香川大学に合格した発表を見たときはいかがでした?
森さん:私は国公立大学だけを受験してきました。同じ専攻の人たちが私立大学を含めてたくさんの大学を受験したり、早くに合格したりする様子を見て、結果発表までに少し思い詰めてしまいました。担任の先生に「私ぜったい落ちました(T_T)」と弱音を吐いたりしていました。そんな気持ちで合格発表を迎えたので、本当に嬉しくて、泣きながら寺澤先生に伝えました。全学生のお姉さんのような先生です。
すると、香川大学を受験したときの「手ごたえ」はあまり良くなかった?
森さん:勉強してきたことが出題されたので、専門科目の小論文はばっちり書けました。英語はあまり自信がなかったのですが、全体としては「できたかも」というのが受験直後の印象でした。でも、合格発表までの期間が1か月ほどあったので、日が経つにつれて自信がなくなっていって。。。発表の直前には「落ちたな」と思っていました。
受験の期間、つらかったり、くじけそうになったりしたことはありましたか?
森さん:たくさんありました。私は受験料を自分で出していました。周りの人たちが親御さんの支援を受けている中で、(アルバイトのために)時間を削って勉強をしていました。時間の面で周りの人と差がつくことが心配でした。試験が近づいた頃には「小論文スランプ」に陥ってしまいました。いろいろと重なって、大変でした。
そんなつらい時期を乗り越えていった、きっかけなどはありますか?
森さん:編入学試験はメンタルが大事です。私は好きな歌を聴いて「がんばろう」と思っていました。GReeeeNの歌が背中を押してくれます。中でも「夢」という歌が好きで、この歌を聴きながら合格したときのことを考えたりしていました。
法学専攻の担任の外木先生は、森さんから見てどんな方ですか?
森さん:ほんとうに優しい方です。私のことを「自分に厳しすぎる」と仰って、「あなたは十分にがんばっている」と話してくださいます。香川大学の発表前に気分が沈んでいて、「絶対落ちました」と言う私に「あなたなら大丈夫だよ」と励ましてくださいました。一番印象深いのは、香川大学で万一良い結果が出なかったときに備えて相談したときのことです。受験に失敗したら「就職する」というと、外木先生は「あなたのような人に弁護士になって欲しい」と仰ってくれたんです。ほんとうに嬉しかったです。
法曹を目指しておられるんですね。法学部の4年生を卒業後、ロースクール(法科大学院)などへの進学を考えているのですか?
森さん:はい。香川大学には法科大学院がないため、大阪大学や神戸大学のロースクールを視野に入れています。
ECC国際外語に来て良かった、と思うことはありますか?
森さん:高校生の時に大学受験に失敗し、弁護士になる夢をあきらめかけていました。そのときにECC国際外語専門学校のことを知って入学しました。ずっと学びたいと思っていた法学を学ぶことができましたし、どちらかと言えば苦手意識を持っていた英語でも、がんばれば成果が出ることを実感できました。ずっと仲良くしたいと思える友人にも出会えました。先生方もとても優しくて、嬉しいです(笑)。
法学の先生方は優しいんですね。
森さん:英語の先生や、1年生のときの担任の山口先生(言語文化専攻)や、(インタビュアーの)K先生も優しいですよ。
?!
森さん:面接試験の練習で外国人労働者についての研究テーマを話したとき、丁寧に聞いてもらいましたよ!
森さんにとって、いろいろなチャンスが増えたようで、私たち教員にとっても嬉しい限りです。改めて、歩んできた編入学試験の道のりはどんなものでしたか?
森さん:人として強くなれたと思います。いろいろな経験をしました。受験料をできるだけアルバイト代で払ってきたので、その一部を援助してくれたり、奨学金で足りない分の授業料を払ってくれている両親がどんな思いで働いているのかがわかりました。その分、勉強できる環境があることは当たり前ではないとわかりました。その気持ちを行動に移し、1つ1つの授業に真剣に取り組んできた自信があります。メンタルが強くなりました!
ほんとうにがんばってこられたんですね。
森さん:ECC国際外語での試験期間もアルバイトと勉強と時間をやりくりしていました。それでもクラスで1番の成績を取ったこともあります。1年生の初めてのテスト返却の際に、当時の担任の先生がクラスのみんなを前に「試験の結果が悪いです。」と仰っていたので、私もびくびくしながら答案を受け取ると100点でした。「私がこの学校に5年間勤めてきた中で、初めての100点です。」と先生から褒められ、努力が報われた気持ちでとても嬉しかったです。
どんな大学生活を送りたいですか?森さんは少し肩の力を抜くのも悪くないと思いますよ。
森さん:ECC国際外語の先輩から「編入した後の方が忙しい」と聞いています。大学院進学を目指しているので、焦って単位の数を揃えるよりも、計画的に進めたいと思います。それから。。。もうちょっと自分のことにもお金を使えたらいいな、と。服とか買って、おしゃれしたいな、って!(笑)
ECC国際外語専門学校の後輩のみなさんにメッセージをお願いします。
森さん:授業をしっかり大切にしてください。先生の言うことをすべて吸収するつもりで取り組んでください。
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今日は楽しいお話をありがとうございました。
苦労したことも嬉しかったことも、丁寧に誠実にお話しくださった森さん。大学でも、その真摯な姿勢が成果につながることは間違いありません。楽しく学んで、素敵な弁護士さんになられますように。おしゃれも楽しめるといいね。(K)
……と、ここでいったんインタビューを終えていたのですが、その後、森さんが大阪市立大学法学部に合格されました!というわけで、追加インタビューへGo!!
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大阪市立大学の合格、おめでとうございます!2つのすばらしい大学に合格され、ぜいたくな選択ができることになりました。森さんは、香川大学と大阪市立大学をどんなふうに捉えて、大阪市立大学を選んだポイントはどこにありましたか?
森さん:香川大学には、不幸にして犯罪に関わってしまった障がい者の社会復帰を助けるプロジェクトを行うなど、地域社会の活性化や社会的弱者に目を向けた活動が充実しています。大阪市立大学は、公務員試験や司法試験など資格取得のサポートがしっかりしています。東大、京大、阪大出身の先生方も多く(法曹、弁護士として活躍したいという)私の夢を叶えられる環境だと思いました。
大阪市立大学の卒業後、ロースクールはどちらを考えていますか?
森さん:大阪市立大学のロースクールは、私が進学する頃には学業成績優秀者を対象とした学費免除制度ができるということで、(以前から考えていた大阪大学、神戸大学に加えて)視野に入れています。
いろいろな意味で選択肢が広がりましたね。ご自身で獲得された選択肢で、本当にすばらしい。ところで、香川大学の合格のあと、大阪市立大学に合格するまで、どれくらいの期間がありましたか?
森さん:約3か月空いていました。その間に、大阪大学、神戸大学、大阪市立大学の順に受験と合格発表がありました。大阪大学は超難関で、募集人員10名に対して3名しか合格していません。私も不合格だったのですが、「答案を書ききった」という点で手応えがあり、少し期待していました。結果を見たとき、すぐには受け入れられなかったのか、ケロッとしていたのですが、すぐ後にあった英語の授業の最中に涙が止まらなくなってしまって。友達にも先生にも励まされて、なんとか立ち直りました。翌日の神戸大学の発表も不合格だったのですが、「私は香川大学に合格している、大学に進学できる、悲観することはない」と自分に言い聞かせることができました。
不合格だったときに、周りの人たちの温かさや大切さを強く感じました。日ごろそれほど親しくしていない友人からもLINEで長いメッセージをもらって、すごくありがたかったです。私のがんばりを見てくれている人がいることに気づかされました。合格も、不合格も、経験は財産です。誰にも取られない財産です。強くなりました(笑)。
大阪市立大学は、正直なところ、合格すると思っていませんでした。3つの大学の中では、募集定員が5名で一番少なく、受験者はざっと35名ほどいました。神戸大学の定員20人と比べると本当に少なく、出題内容も、差がつきにくい内容でした。
成功要因は何だと思いますか?
森さん:大阪市立大学の試験は答案用紙の追加が可能でした。問題を見たとき、誰でも習っているような内容だったので、どこで差をつけるかを考えて、たくさんの量を、より丁寧に詳しく書けば加点されるものが増えると思いました。私は、日ごろの演習に取り組む中で、意識して誰よりも多く書いてきました。答案用紙が追加可能と聞いて、「量だけは誰よりも書こう!」と思いました。具体例をあげながら、細かく論述しました。
森さんはどうして、試験会場の緊張する環境で、多くの量を丁寧に書くことができたのですか?
森さん:授業できちんとインプットして、演習では、限られた時間の中で答案用紙を追加して必ず書ききることを意識しながら毎回取り組んでいました。添削のフィードバックもきちんと読むことを繰り返していたので、試験当日は「いつもどおりやれば大丈夫」という気持ちでした。
試験会場では、「ここまで来たら楽しもうよ」「最後だし、これまで頑張ってきたんだから」という気持ちでいられました。
それはなかなかできないことです。
森さん:いろいろなことを経験して、悟りを開けるようなところまで来ちゃったので(笑)
お若いのに(笑)
森さん:自分の味方は自分ですから、私と、もう一人の自分と、友達のように話していましたね。「大丈夫、いけるよ!」みたいな。自分を客観視することもできますし、(困難の)乗り越え方を学びました。編入学試験を通じて得た経験は、将来に活きると思います。
弁護士として人を助ける・守るには、強くならなければならない、と思っていました。でも今は、依頼者の気持ちに寄り添うことが一番大切だと思います。これまでの経験を、依頼者の立場に立つときに役立てたいと思います。
是非、大学でも、社会でも活躍してください!
森さん:がんばります!
もう一度、在校生にメッセージをお願いします。
森さん:授業を一つ一つ大切に。覚えようとするよりも、理解することから始めてみてください。編入学試験はしんどいし、つらいこともあります。結果がどうなっても良い経験になりますから、ベストを尽くして頑張ってください!
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森さんのお話の中に、2つの「言うは易く行うは難し」がありました。1つは、「授業を大切に」。彼女が積み重ねてきた学習態度は、簡単には真似できないでしょう。もう1つは、「量は質に転化する」。圧倒的に大量のアウトプットをしてきた彼女は、正にこれを体現しています。
Zoom でコンピューターの画面越しのインタビューでしたが、森さんは終始明るい笑顔でした。進学先に納得し、未来を見つめる若者の表情が素敵!(K)
※撮影のため、一時的にマスクを外しております