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授業紹介

大学編入コース(2019年度実施)

社会学基礎文献講読

文献を読み、考え、議論する
ゼミ形式で社会の課題に向き合う

大学編入コースでは2年生になると学部選択を見据えた専門科目を学んでいきます。「社会学基礎文献講読」もそのひとつ。社会学者でもある講師のもと課題文献を読み込んで、自らの視点で社会問題を問い直していきます。その上で学生同士の議論や講師からのレクチャーを通じて、社会学における確かな視座を得ていくことを目的にしています。今回は「外国人への差別」をテーマに発表と議論が行われました。発表後にグループごとに改めて議論を行い、疑問や問題点を発表者にぶつけたりと、さながら大学のゼミのような一コマです。

ここが注目ポイント

  • 1 その分野の専門家が講師を担当
  • 2 自らの学ぶ力を育て、意見の発表や議論に慣れることができる
  • 3 発表レジュメの作成方法や論文を書くための作法も学べる
  • 授業の開始とともに、今回の担当グループの発表がスタート。課題文献を読みこんだ上での意見や問題提起を学生自身が作成した資料をもとに発表します。

  • 一通りの発表の後は小グループで改めて議論を行います。グループとして気になった点や意見をまとめていきます。

  • 今回の担当グループの児島さん。自らの出番を終えるやいなや、自分の中で抱えていた疑問や質問をさっそく青木先生にぶつけていました。

  • 全員が自分の意見を表明したり、議論を行うことができるようにグループは2人〜3人とあえて少人数に。

  • いろんな話題を織り交ぜながら、議論のポイントや異なる視点を示す青木先生。テーマはシリアスですが教室全体に堅苦しい雰囲気はありません。

  • 議論タイムを終えて、発表者に自分たちのグループで出てきた意見を伝えます。大学のゼミを先取りするような時間が続きます。

  • 授業の最後は発表レジュメや論文をまとめる際の作法、議論テーマに関連する先行研究を青木先生が講義。

  • 最新の社会学のトレンドや研究手法にも講義は及んでいきました。学生たちも真剣な表情で聞き入ります。

受講中の学生インタビュー

漠然と感じていたものが、 先生の授業で具体的な形になって見えてきました。

高校生のころから社会学に興味があったという野村さん。「自分の価値観や世界を広げたくて社会学に興味を持ちました。授業で先生からいろんな問題や知識を教えてもらえるので、そこが面白いです。」
一方で苦労している部分については「社会学概論や基礎文献の授業はときどき難しいときもあります。」と、大学生と同じ「知と格闘」する日々を送ります。「いろんな本を読むようになって、同じ問題でも違う角度から見たり、易しく解説されているものを探したりしながら学びを深めています。先生の言葉や同級生の言葉からもたくさん吸収したいと思っています。」と自身の学びを語ってくれました。「編入試験に合格して社会学をもっと深く学んでいきたい。将来は出版社に勤めたい。」とこれから抱負も教えてくれました。

野村さん

講師コメント

最初の講義では社会学は高校で学んできた「社会」の授業とはまったく違うということから話します。教科書はそのまま素直に受け入れていくものですが、社会学では「ほんとうにそうなのか」と批判的に読む視線も必要です。授業は学生の主体性を中心に据えています。自分たちで授業を作って進めていく。私はそのガイド役です。自分で調べる力を身に付けてほしいので最初から答えを示さずに、どうしても分からない部分をフォローしていくスタンスで関わっています。ただ、インターネットを含めて明らかに間違った認識や、差別的な意見もあるので、そうしたものに捕らわれてしまわないように社会学者としてガイドしています。教材は文献やテキストだけではなく、映像や映画なども使っています。多義的な解釈が可能な作品をあえて取り上げて「君にはどう見えた?」と問いかけることも。大学に入ってからゼミを自分たちで作っていけるように、自分の考えを示し、議論に慣れる場としても活用してもらいたいと思います。

【教員プロフィール】
立命館大学産業社会学部卒。同大学社会学研究科博士前期課程修了。日本学術振興会特別研究員(DC2)、甲南大学非常勤講師等を経て現職。主な専門は家族社会学、医療社会学、社会調査法。

青木先生

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