こども教育コース【4年制】(2021年度実施)
造形表現
素材に触れて全力で遊んで
“こどもの遊び”を実践的に学ぶ
「造形表現」は、連携校(姫路大学)のスクーリング授業の一つです。この日は実際に幼稚園や保育園で行われている粘土づくり遊びを実践しました。授業は制作手順や分量が明かされないままスタート。学生たちは自身の感覚を頼りに進めていきます。と言うのも、担当の山口先生には「自分で感じて主体的に遊びを進めてほしい」と言う思いがあったから。教員は、幼児から大学生まで幅広い世代の表現活動を指導してきた芸術のエキスパート。数々の“つくる活動”に立ち会ってきた経験をもとに学生たちを見守ります。こどもたちの活動を実際に行うことで、こどもの感性を一つ一つ丁寧に感じ取っていく授業です。
ここが注目ポイント
- 1 現場経験豊富な教員から学べる
- 2 自由な発想力が身につく
- 3 こどもたちの感情や表現に気づく力を高められる
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授業はトイレットペーパーを豪快に解くところからスタート。投げる、引っ張り合うなど初っ端からアクロバティック!
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解ききったペーパーの上で踊ったり、寝転がったり、ドレスにしたりと遊びのアイデアが次々と飛び出します。
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授業の様子は動画で記録。次回の授業では自分たちの姿を客観的に見て気づきを得る時間が設けられています。
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粘土づくりの際は「魔法の液を入れていきますよ~」と山口先生流のセリフまわしで。でんぷんのり等の接着剤を加えていきます。
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手から伝わる感覚を互いに共有するために「びたびた」「ポロポロ」と言葉にしていきます。
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それぞれが納得のいく練り具合になったところで粘土づくりを終了。今度は絵具を混ぜ、色遊びがはじまりました。
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隣のグループと粘土を交換したり、オブジェをつくったり…学生たちは時間いっぱいまで夢中で粘土と触れ合っていました。
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4ヶ月じっくりと時間をかけてつくり上げてきたスケッチブックシアターのお披露目も。自然とコールアンドレスポンスが起こる、熱気あふれる時間になりました。
講師コメント
「造形表現」では、自分で感じとって表現できる力をつけることを目標に授業を行っています。実際に手を動かして絵を描いたりものをつくっていたりすると、色々な感情が溢れ出てきます。また、友達と会話をしながらつくることで気づきやアイデアもどんどん出てきます。それはこどもたちも同じで、その時々の感情で作品を生み出していきます。この授業を通して、こどもたちの表現を感じ取れるようにもなってほしいですね。
上手/下手、正解/不正解、そのような捉え方をする授業ではないので、気軽に受講してもらえたらと思います。
こども教育コース
山口先生
受講中の学生インタビュー
自信を持って作品づくりに取り組めるように
園児になったつもりで、どこが楽しいのか、どうすればもっと楽しめるのかを考えながら授業を受けています。
入学してから絵を描くことや作品をつくることがどんどん好きになってきました。山口先生がどんな時も興味津々で作品を見てくださるので、これでいいんだ!と自分の作品に自信が持てるようになったからだと思います。
もっとこどもの心を知れるように、これからも色んな事にチャレンジしていきます!
中村さん
こども教育コース 1年生
【大阪府】高槻北高校