貿易関係の仕事は、国内において重要な役割をもっています。海外のビジネスや人との交流をつなげる仕事として、今後も貿易関係の職業は必要性が高まるでしょう。そんな貿易関係の仕事に興味があるのなら、さまざまなスキル・資格の獲得が求められます。例えば英語力を伸ばすことで、海外企業とのやりとりに対応できたり、通関士試験・貿易実務検定などを取得して業界用語や知識を身につけたりすることで、できる業務の範囲が広がります。
本記事では、貿易関係の仕事における基本と必要なスキル、通関士試験・貿易実務検定といった資格の難易度などについて解説します。これから貿易関係の仕事に就くことを目指すのなら、スキルと資格についての詳細はぜひ確認しておきましょう。
貿易の仕事内容とは?
そもそも貿易とは、「外国の企業や個人と、商品・サービスの売り買いを行うこと」。海外と取引を行って国内にはないものを輸入したり、外国で価値のある国産品を輸出して利益を得たりするのが、貿易の基本です。
貿易の仕事では、多くのシーンで英語を使用します。例えば、書類やメールの確認、連絡や交渉などは、英語を使います。そのため、スムーズに英語を読み書きできる能力や、英語でコミュニケーションが取れる会話力などが、就職活動時の選考ポイントになるでしょう。実際にどの程度の英語力が必要なのかは、就職先や仕事内容によって違います。最低限の会話力さえあれば問題ないケースがあれば、ハイレベルな英語力がないとできない仕事もあります。
どんな時でも、高い英語力を身につけて損はしないので、貿易関係の職業を目指すのならしっかり英語を学んでおくのがおすすめです。
貿易の仕事では資格が有効?
・通関士試験
・貿易実務検定
・Microsoft Office Specialist
・TOEIC®
など
特に通関士試験・貿易実務検定は、貿易関係の業務において高いスキルを持つことを証明できます。通関士試験・貿易実務検定を優先して取得しつつ、他の資格取得にもすき間時間を使うことが、就職を叶えるポイントになるでしょう。
貿易の仕事で役立つ資格の詳細・難易度

通関士試験と貿易実務検定は、特に貿易関係の仕事で役立つ資格です。取得を目指すのならまず資格試験のことや難易度を確認し、対策を練る必要があるでしょう
以下では、通関士試験・貿易実務検定の詳細について解説します。
通関士試験とは
通関士試験とは、貿易業界唯一の国家資格です。輸出・輸入の通関現場で使えるスキルを持つことを証明でき、豊富な知識を活かして働ける人材であることをアピールできます。試験範囲は「通関業法」「関税に関する法律等」「通関実務」の3つに分類され、マークシート方式による筆記試験で合否が判断されます。通関実務の試験では、「輸出申告書」と「輸入申告書」を作成する問題があるため、実務で使う知識が求められるでしょう。試験の合格基準は、例年各科目で6割が目安になっています。
通関士試験の受験時に特別な資格は必要ないため、学歴や年齢、国籍に関係なく誰でも受験が可能です。また、一定期間の実務経験を満たしていれば、試験のなかから1~2科目の免除が受けられます。そのため「関税その他通関に関する事務」に一定期間従事してから、試験を受ける人も多いです。
通関士試験の難易度は高く、例年合格率は10〜15%程度となっています。そのためきちんと準備をして、試験に挑戦する必要があるでしょう。
貿易実務検定とは
貿易実務検定とは、貿易に関する業務で使用する知識・技術を持っていることが証明できる資格です。国際的なビジネスの現場でも役立つことから、さまざまな仕事の人が取得を目指しています。貿易実務検定にはA級、B級、C級の種類があり、A級が最も難易度が高いです。B級とC級はすべて選択式での回答ですが、A級は選択式と記述式の2つの方法で解く必要があります。
合格基準も級ごとに異なり、C級は「2科目の合計160点(80%)を基準として試験委員長の定める点」、B級は「3科目の合計210点(70%)を基準として試験委員長の定める点」、A級は「各回毎の基準点(3科目の合計)」と定められています。受験資格は特にないため、誰でも自由に参加ができます。
合格率はC級が60%前後、B級が45%程度、A級が40%前後となっています。最高難易度のA級が最も合格率が低くなっていますが、しっかりと準備をして試験に挑戦すれば、1発合格も可能なレベルだと言えるでしょう。
貿易関係の仕事ではTOEIC®の点数も重要?
上記でもあったように、貿易関係の仕事では海外とのやりとりも発生するので英語を使うことが多いです。そのためTOEIC®の点数が高いほど、就職活動時に高評価を得られることでしょう。通関士試験・貿易実務検定の勉強と合わせて、TOEIC®の学習を進めておくのもおすすめです。
まとめ
貿易関係の仕事をするのなら、英語力と関連資格の取得が重要となります。通関士試験・貿易実務検定・Microsoft Office Specialist・TOEIC®などの資格があれば、就職時に高い評価を得られる可能性があるでしょう。これから貿易関係の仕事を目指すのなら、これらの資格取得を1つの目標にして、勉強を始めるのがおすすめです。
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