
海外バイヤーは、英語のスキルを活かせる仕事の1つです。海外の商品を取り扱う海外バイヤーとして働くには、高い英語力やコミュニケーション能力が役立つでしょう。海外バイヤーのなかには年収1,000万円を達成している人もいるため、働き方次第では将来的に高収入を目指せます。
本記事では、海外バイヤーの特徴や仕事内容、年収について解説します。英語を活かして働きたい人や、海外に出て仕事をしたい人は、この機会に海外バイヤーの基本を確認してみましょう。
海外バイヤーとは?
海外バイヤーになるなら、そもそも「海外バイヤーとはどんな仕事?」なのか、基本を知りましょう。
以下では、海外バイヤーとはどんな職業なのか解説します。
海外から商品を購入して国内で販売する職業
海外バイヤーとは、海外市場で商品や原料などを購入し、国内で販売する職業です。海外にしかない特産品やブランド品などを購入し、国内に独自の価値を提供するのが主な役割です。国内で不足している商品を購入したり、海外で普及し始めたアイテムにいち早く目をつけて、利益を生むことなどが仕事になるでしょう。
海外バイヤーの種類
海外バイヤーには、主に以下の種類があります。
仕入れバイヤー:店舗で販売する商品を買い付けるバイヤー
直接材バイヤー:売り上げや利益に直接影響する商品、例えば製造業における資材調達などを行うバイヤー
間接材バイヤー:直接材以外の商品(間接材)を購入するバイヤーで、担当するアイテムの種類・幅が広い点が特徴
原料バイヤー:何らかの原料となる商品、例えば原油、小麦などを買い付けるバイヤー
これらのように「海外バイヤー」といってもその種類はさまざまです。具体的にどのような商品を扱うのか、どの国で働くのかなどを確認し、知識をもつことが大切です。
海外バイヤーの仕事内容について
海外バイヤーとして働くなら、具体的な仕事内容の確認も必要です。
以下では、海外バイヤーの主な仕事内容を解説します。
商品に関する情報収集
海外バイヤーとして働く際には、情報収集が欠かせない仕事になります。購入する予定の商品やブランドについて分析し、どのくらい売れるのか、どのような人たちに必要とされるのか、どんな形で流行するのかといった点を分析し、具体的なビジョンを持って商品を厳選する必要があります。
また、市場分析や価格変動のリスクについて考えるのも、海外バイヤーの仕事です。購入後に需要が落ちる可能性があったり、市場の先行きが不安定だったりする場合もあります。リスクを考えつつ、対策も考えておくのが海外バイヤーの仕事です。
現地での交渉・商談
海外バイヤーは現地で直接、交渉や商談を行います。仕入れ数・価格・納期などをメーカー・卸業者と交渉し、自社に利益をもたらすことが仕事です。交渉中には信頼関係をつくるために、コミュニケーション能力が求められます。交渉の最中はもちろん、その前から積極的に交流を重ねて、顔と名前を覚えてもらうことも重要です。
海外での現地交渉では、主に英語が使用されます。単純な会話だけでなく、専門用語なども英語を使ってコミュニケーションを取る必要があるでしょう。
顧客ニーズの把握
海外バイヤーは、顧客ニーズを素早く知り、それに対応できる商品の発見・仕入れを行うことも仕事です。普段から各市場をリサーチして情報をまとめ、他のバイヤーよりも先に行動する準備が求められます。必要に応じて、海外に直接買い付けに行くフットワークの軽さも重要なスキルになるでしょう。海外の展示会・市場・工場・生産地などに出向き、交渉を持ちかける積極性が海外バイヤーの仕事には必要です。
その際には相手のフィールドで交渉をすることになるため、英語力に加えてその国の文化などを理解することも大切です。
海外バイヤーの年収はどれくらい?
海外バイヤーに興味があるのなら、年収はなどの待遇面について知っておくことも大切です。
以下では、海外バイヤーの年収事情について解説します。
海外バイヤーの年収は300〜500万円程度が相場
海外バイヤーの年収は、だいたい300〜500万円程度が相場となっています。実際には就職する企業や業界によって、平均となる年収は大きく変わります。一般的にアパレル業界の海外バイヤーは、比較的年収が高いと言われています。事前に業界ごとの年収を確認し、相場を把握しておくことがおすすめです。
※ネット上をリサーチした結果の数値です。適宜金額を修正していただければと思います。
海外バイヤーの年収をアップさせる方法
海外バイヤーの年収をアップさせるには、「仕事で実績を重ねる」「スキルアップで優秀な人材として認められる」といった方法が考えられます。海外バイヤーとして働き、会社に利益をもたらして実績を重ねていくことで、その成果が評価され年収アップにつながるケースは多いです。勤続年数によってベース賃金も上がっていくため、海外バイヤーの仕事に対して丁寧に・積極的に取り組んでいくことが年収アップの基本です。
その他、海外バイヤーの仕事で役立つスキルや資格を獲得し、能力を認めてもらうことも1つの方法です。例えば英語力を高めて交渉・商談をスムーズに進める能力を伸ばしたり、外国人とのコミュニケーション能力を向上させて信頼されるバイヤーを目指したりといったことが、結果的に年収アップにつながります。
海外バイヤーの仕事で年収1,000万円は可能?
海外バイヤーは働き方次第で、年収1,000万円を達成できます。カリスマバイヤーとして実績を重ねることで、早い段階で年収1,000万円を突破することも可能です。もちろん、年収1,000万円を超える海外バイヤーになるには、並大抵の努力では難しいです。適切な準備を早くから実践し、能力アップを図ることが、年収1,000万円以上の海外バイヤーになるためのポイントです。
まとめ
海外バイヤーの仕事は、国内の市場と海外の市場を結びつける重要な役割を持ちます。国内では知られていない珍しいアイテムや、有名ブランドなどを仕入れることで、国内の消費を活性化させて利益につなげられるでしょう。海外で直接交渉・商談を行うのが基本となるため、海外バイヤーになるのなら高い英語力が必須です。将来に備えて本格的な英語の勉強を、早くから始めておくのがポイントです。この機会に海外バイヤーの基本や年収アップに必要な条件を確認し、今できることを考えてみましょう。
***************************************
海外バイヤーを目指すのなら、「ECC国際外語専門学校」の「グローバル英語コース(3年制)」「総合英語コース(2年制)/貿易・国際物流専攻」がおすすめです。「グローバル英語コース(3年制)」では3ヶ月の語学留学・海外インターンシップに参加することができ、高い英語力とビジネススキルを磨くことができます。また「総合英語コース/貿易・国際物流専攻(2年制)では、2年間で英語力はもちろん、貿易・物流の知識も身に着けることができるので、商品の輸入・輸出業務など、将来海外バイヤーをする上でとても役立つスキルになります。