
英語リーディングで、途中で意味が追えなくなる。気づけば時間が足りず、最後まで解ききれない。そんな経験はありませんか。単語や文法は勉強しているのに結果につながらないと不安になりますよね。
実はその原因、多くの場合「読むスピード」ではありません。問題は読み方。ここが変わると、同じ英文でも理解の速さが大きく変わります。
本記事では、英語長文が読めない理由から、入試や英検にも活かせる読み方、そして今から取り組めるトレーニングまでを整理。速読は特別な才能ではなく、正しい積み重ねの結果です。その一歩をここから見つけていきましょう。
1.英語長文が読めないのはなぜ?

長文が読めないと感じたとき、「もっと速く読まなきゃ」と思ってしまいますよね。ただ、やみくもにスピードを上げても思うように読めるようにはなりません。
読み方が整っていないまま速さだけを意識すると理解が浅くなり、かえって時間がかかることもあります。
ここではまず、リーディングでつまずきやすい原因を整理してみましょう。理由が分かると、次にやるべきことも自然と見えてくるでしょう。
1.1 試験で時間が足りないのは「読むスピード」の問題ではない
実は、時間が足りない原因は遅いからではなく処理が止まるから。ポイントは、どれだけスムーズに読み進められているかです。
英文を読んでいて、「これはどういう意味だろう」と意味を考えるために立ち止まる回数が増えるほど、全体の読解時間が長くなってしまいます。
例えば共通テストでは、5,000~6,000語前後の英文を限られた時間で読む必要があります。この分量を考えると、ゆっくり丁寧に訳していく読み方では間に合いません。
大切なのは、無理に速く読むことではなく、止まらずに読み進めること。途中で立ち止まる回数を減らすことが結果的にスピードアップにつながっていきます。
1.2 「全部読もうとする」と逆に遅くなる
もう一つ多いのが「すべて理解しよう」とする読み方。一文ごとに完璧に訳そうとすると、どうしても立ち止まる回数が増えてしまいます。
例えば、知らない単語が出てきたとき。そこで考え込みすぎると、その先の内容まで追えなくなってしまい時間が足りなくなるという結果に。
試験では、すべてを細かく理解するよりも「何について書かれているか」「どんな流れか」をつかむことが大切です。必要な情報を拾いながら読み進める力が、時間内に解き切るためのポイントになります。
2.英語リーディングは「読み方」で変わる
同じ単語力・文法力でも、読むスピードに差が出るのはなぜでしょうか。その答えが「読み方」です。
英語は日本語とは語順が異なるため、日本語と同じ感覚で読むとどうしても時間がかかってしまいます。ここを変えることで、読解の負担が軽くなります。
ここでは、リーディングの基本を見ていきましょう。
2.1 返り読み(英語→日本語訳し直し)が遅さの原因に
英文を読んでいるとき、後ろから日本語に訳し直していませんか。この「返り読み」は、多くの人が無意識にやっている読み方です。
例えば次の文を読んでみましょう。
I bought a book at the store yesterday.
返り読みは、これを「私は/昨日/お店で/本を買った」と頭の中で並べ替えて理解している状態。この読み方だと、一度最後まで読んで、もう一度前に戻って日本語に並び替える…という動きが必要です。
つまり、1文をいったりきたりしながら読んでいる状態。これでは、どうしても時間がかかってしまいますよね。
2.2 英語は「前から理解する」が基本
英語は語順のまま意味をつなげていくのが基本。
先ほどの文なら
I bought → 私は買った
a book → 本を
at the store → お店で
yesterday → 昨日
というように、前から順番に意味をつなげていくイメージですね。
この読み方ができるようになると、頭の中で文章を行き来する動きがなくなり、流れを止めずに読み進められます。最初は少し違和感があるかもしれませんが、この感覚が身につくと、長文でもスムーズに読みやすくなります。
2.3 意味のかたまりで読む(チャンクリーディング)
もう一つ大切なのが「単語ではなくかたまり」で読むこと。
単語ごとに追うよりも、意味のまとまり(チャンク)で捉えることで理解の効率が上がります。
単語ごとに区切ってしまうと、その都度意味を考える必要があり、どうしても読みが止まりがち。一方、かたまりで読めるようになると流れを止めずに理解できるようになります。
前置詞のかたまりや関係詞のまとまりなどで区切ることで、複雑な文章でも構造が見えやすくなります。これが、速読につながる土台です。
3.リーディングで役立つ「速読」とは

速読というと「とにかく速く読むこと」と思われがち。でも実際は、スピードだけを上げても意味はありません。内容が頭に入っていなければ、問題は解けないからです。
本来の速読とは、理解しながら速く読めている状態のこと。そのためには、これまで見てきたような「前から読む」「かたまりで読む」といった読み方が土台になります。
つまり、速読は特別なテクニックではなく、正しい読み方を続けた先に身につくものです。ここでは、その考え方と試験での活かし方を整理していきましょう。
3.1 速読=飛ばし読みではない
速読は、適当に飛ばして読むことではありません。よくあるのが、「時間が足りないからとりあえず飛ばす」という読み方ですが、それでは内容がつかめず、かえって時間をロスしてしまいます。
分からない単語や文が出てきたときに止まるか、流れの中で読み進めるか。この判断が大切になります。重要なのは、全部を細かく読むことではなく、必要な情報を押さえながら読み進めること。
読み方が整ってくると無駄に戻る回数が減るので、結果としてスピードが上がります。
速く読もうとするのではなく、止まらずに読める状態をつくること。それが速読につながっていきます。
3.2 入試や英検で使える読み方のコツ
試験で意識したいのは次の3つです。
・最初にテーマ(何についての文章か)をつかむ
・設問に関係する部分を意識しながら読む
・細かい部分にこだわりすぎない
例えば、目の前にある長文が「環境問題についての文章だ」と分かるだけでも、内容の予測がしやすくなりますよね。そのうえで、設問に関係する箇所を探しながら読むことで、無駄なく情報を拾えるようになります。
「全体→必要な部分」という意識に切り替えるだけで、読み方は大きく変わります。
この読み方ができるようになると、時間に追われる感覚も少しずつ減っていくはずです。
4.今から伸ばすトレーニング方法
ここまで読み方の考え方を整理してきましたが、「どうやって身につけるのか」が気になりますよね。方法自体はシンプル。ただ、どこを意識して取り組むかで効果が変わります。
特別な教材がなくても始められるトレーニングを順番に見ていきましょう。
4.1 音読トレーニング
音読は、語順のまま理解する力を身につけるのに効果的です。ただ読むだけでなく「意味を追いながら声に出す」のがポイント。
最初はゆっくりで構いません。意味を理解しながら読めるようになると自然と処理スピードが上がります。結果として、黙読でも速く読めるようになるでしょう。
4.2 スラッシュリーディング
スラッシュリーディングは、先ほど紹介した「チャンクリーディング(意味のかたまりで読む)」を身につけるための練習方法です。英文に「/」を入れて区切ることで、どこまでが一つの意味なのかを目で見て確認しながら読めるようになります。
例えば、次のように区切ってみます。
I met a girl / who lives in Tokyo / last year.
このように、主語や修飾のまとまりごとに区切ると、文の構造が整理されて見えてきます。
最初は「どこで区切ればいいのか分からない」と感じることもあるかもしれません。ただ、前置詞の前や関係詞の前で区切ることを意識するだけでも、感覚はつかみやすくなります。
まずは短い英文からで大丈夫。「区切る→前から読む」を意識するところから始めてみてください。
4.3 時間を意識するトレーニング
リーディング力を伸ばすうえで、意外と効果が出やすいのが「時間を測る」ことです。同じ長文でも、時間を意識するだけで集中の仕方が変わり、読み方にもメリハリが生まれます。
・長文を1つ選び、読む前にタイマーをセットする
・まずは時間を気にせず最後まで読む(1回目)
・次に、目標時間を決めてもう一度読む(2回目)
「最初は10分かかった文章を8分で読む」など、少しだけ短い時間を目安にすると取り組みやすくなります。
さらにおすすめなのが、同じ文章を数日後にもう一度読む方法。一度理解した文章を読み直すことで、「前より速く読めている」「止まる回数が減っている」といった変化に気づけます。
こうした変化を実感できると、「読めるようになっている」という手応えにもつながります。まずは1日1題、時間を測るところから試してみてくださいね。
5.まとめ
英語長文が読めない原因は、スピードそのものではなく「読み方」です。読み方が変われば、理解の流れが変わり、気づいたときには「前よりもスムーズに読めている」と感じられるようになっていきます。
今回紹介したのはどれも特別なテクニックではありません。少し意識を変えることで確実に身についていく力です。
「長文は苦手」と感じている人でも、まずは今日の1題から。読み方を意識して始めてみてくださいね。
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長文の読み方が分かっても、「これで合っているのか」と迷うことは少なくありません。特に入試レベルになると、自己流だけでは伸び悩む場面も出てくるでしょう。
自分だけで進めるのが不安なときこそ、正しいやり方を知っている環境が力になります。
ECC国際外語専門学校では、グローバル英語コース(3年制)をはじめ、リーディングの読み方からトレーニング方法まで体系的に学べる環境が整っています。速読もテクニックとしてではなく、「正しく読む力」として身につけていくカリキュラムです。
さらに、東南アジアや中南米を中心に、1週間程度で参加できる海外プログラム「グローバルチャレンジ」も用意されています。費用は30〜50万円程度。実際に英語を使う経験を通して、読むだけでなく“使える英語力”へとつなげていきます。
英語を強みにしたいと感じたら、環境選びに注目してみましょう。まずはどんな学びができるのかチェックしてみてください。
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