2021.01.28
大学編入
大学編入コース 【追手門学院大学】 合格者インタビュー
大学編入コースの合格者インタビューをお届けします!
追手門学院大学・心理学部に合格した、大森さん
―本日はよろしくお願いいたします。さっそくですが、編入試験が終わっての感想を教えてください。
大森さん: 合格して一安心でした。追手門学院大学は機材など研究環境が整っているので、第一志望でした。だから合格がわかったときは、大歓喜でした。
―一番行きたかった大学に進学するというのはすばらしいことです。試験の手ごたえは実際どうでしたか?
大森さん: 正直、やばいかなと思っていました。基本的な心理学の用語が8つ出題され、用語説明を行う形式の問題が出たのですが、そのうち2つがわからなくて。「ちょっとかすっていたらいいな」と思いつつ解答したので、すごく心配でした。受験後に参考書で確認したら、全然違ったので不安が大きくなりました。
―なるほど。それは不安だったでしょうね。
大森さん: はい。でも、面接で挽回したのではないかと思います。ECC国際外語で行っていた研究の成果を資料にまとめ、それを携えて面接にいきました。面接で「学校生活で一番がんばったことはなんですか?」という質問が来たときに、「研究をやりました!資料にまとめてきました!見ますか?」とアピールしました。面接官の方々もちょっと困っていましたが(笑)。 結局資料は渡さず口頭で説明したのですが、印象には残せたのかなと思います。
―英語や志望理由書はどうでした?
大森さん: 英語も志望理由書もなかったです。ただ、志望理由書については、最初あると勘違いしたので、がっつり書いていました(笑)。勘違いとはいえ、志望理由で自分の言いたいことを一度まとめておいたことは、いい面接対策になりました。なので、たとえ志望理由書の提出がない大学でも、いったん書いておくのはお勧めです。
―なるほど、いいアドバイスをありがとうございます。ところで2年間ふりかえってみて、くじけそうになったことはありますか?
大森さん: いっぱいあります!!心理学の用語や英単語を覚えるときに、覚えられたかどうかがわからないんです。たくさん勉強して、見たらわかるけど、見なかったらわからない。その単語帳を開いたらわかる。でも閉じていたらわからない。そういう色々なわからないパターンの中で「自分、ほんまに覚えてるん?」とよく思っていました。
―そこをどのように自分と向き合って巻き返していったのでしょうか?
大森さん: 私は読書が好きで、その中に遊びを取り入れました。小説を読んで、その内容を自分なりに改変するという作業が好きで。改変していく中で、話の大筋を覚えていくのが得意だったので、小説にしたら用語も覚えられるんじゃないかと思い、何本か作品として書いてみました。場面を大学に設定して、心理学部の子たちを登場させて、わからない部分を「これはこういうことだよ」みたいに説明していくような感じで・・・。
―ははあ、小説の中で教えている設定にしているということですね。『ソフィーの世界』みたいですね。(※ヨースタイン・ゴルデル著の哲学入門書。ノルウェーの高校の哲学教師が書いた小説で、14歳の少女ソフィーに対して哲学を解説していく形で物語が進んでいく。)
大森さん: そんな感じです。書いている間はすごく楽しいですし、本番でも「あ、こういう流れの中で出てきたやつだな」と思い出して解答できた問題もありました。
―オリジナリティとクリエイティヴィティがすばらしいですね!では次に担任の鈴木千晴先生についてお伺いしていきます。鈴木先生は、どのような先生ですか?
大森さん: 変な人です(即答)!1年生の時、心理学専攻の担任としての最初の一言が、「大学生になるあなたたちと私は、研究者という点で対等な立場にある。だから先生と呼ばないでくれ」と言われました(笑)
―(笑)。ご自身では「先生と呼ばないで」とおっしゃる鈴木先生から実際にご指導を受けてみて、1年半の過程はいかがでしたか?
大森さん: たくさんの学びがありました。研究を進める上でも、私の研究テーマに関して、ご自身より詳しい先生につないでくださいました。追手門の先生で、ECC国際外語でも教鞭とってくださっている社会心理学の岡村先生です。岡村先生も私の研究を見てくださり、ご指導くださいました。鈴木先生は、無茶ぶりしてくるところはあるのですが、バックアップがすごかったです。ご本人は何もおっしゃらないのですが、それでいて、いろんな学生に気を配って、どんどんヘルプを出してくださいました。かゆいところに「かゆい」と気がつく前に手を届かせているみたいな・・・そんな感じです。
―なにも言わずにそれができるというのは、かっこいいですね。ちなみに、大森さんはどのような研究をしたのでしょうか?
大森さん: 就職活動時における証明写真の形態の背景色とスーツやネクタイの色の交互作用について研究しました。背景色とシャツの色が同系色で、明度が異なるだけの場合、その人物が与える印象が薄まるのではないかという仮説をもって行いました。しかし、研究してみた結果、実は交互作用がまったく存在しないということに気が付きました。つまり、背景とシャツの色が同系色だろうが、別の色だろうが、印象形成に及ぼす影響はまったくない、ということです。でも先行研究と異なる部分の発見もありました。先行研究で扱われている写真は全身像だったのに対し、私の研究対象とする証明写真はバストアップです。その違いかわかりませんが、黄色のシャツについて、先行研究では「まじめさ」の因子が低まるとされていたのですが、私の研究では「まじめさ」や「知的さ」の因子に有意差が出ていました。そこで、その違いが写真の形態によるものなのかどうかを編入後に大学で解明したいと、面接でアピールしました。
―ECC国際外語でこれは良かったなあと思う点はありますか?
大森さん: ネイティヴの先生とお話できるEIPに毎日のように通っていました。そのおかげで、リスニング力があがりました。英文を聞いた際に、全文の内容を覚えていられる時間が伸びたので、TOEICでもPART3を中心にスコアが大幅に伸びました。
―編入試験を受験してみて、どうでした?
大森さん: 後から知ったのですが、追手門の3年次編入の定員は10名で、受験者7名だったのに、合格者が2名だったんです。それを聞いたとき、ひやっとしました。編入試験は甘くはないと思いました。
―大学生活や将来に向けての目標はありますか?
大森さん: 将来は公認心理士と認定心理士の資格を取っていこうと思っています。大学で資格取得のコースに入る予定です。
―最後に後輩に向けて一言お願いします。
大森さん: 「まぁ行けるやろ」なんて思っていると、首を吹っ飛ばされるんで気ぃつけろよ!と伝えたいです。実は第二志望の大学にも合格できると思っていました。数年分の過去問を解いて傾向を把握して、「まぁ行けるやろ」と思っていたら、まったく違う傾向の問題が出てしまって。全然違うところからガーンと殴られた気分でしたので、油断してはいけないとお伝えしたいです。