キャンパスニュース

こども教育コース教員の新井です。今日は雨ですね
雨の日はおうちの中でゆっくり過ごす、それもいいでしょう。
しかし、雨だからこそ、ながぐつを履いて外に出て普段と違う世界を見せることも、保育にはとても重要だと思います。

私は保育士時代、雨の日は全く外にでない保育をしていました。しかしある日、部屋の窓から雨雲をの覗いているAちゃん(2歳児)に、Bちゃん(5歳児)が「今日は雨だから外にでたらだめだよ！」と注意している姿を目撃しました。それを聞いたAちゃんは、とっても悲しそうな顔をしているように見えたのです。「なんで？」と「外に行きたい」と「我慢」が入り混じったような顔です。
私はそこで、「出たいならでたらいいじゃん！雨の散歩に行こう！」と言い、他の同僚保育士がいやそうな顔をしているのを横目に、子どもを5人ほどを連れて外に出ました。

雨の日に散歩をしたことがある人は、わかってもらえるかもしれませんが、雨は、とてもきれいです。しずくが反射して、そこら中がキラキラしています。肌に当たった感触は少し冷たいですが、「ザーッ」「ピチャッ」「パシャッ」という音がとても賑やかで、少しの間眺めていても飽きません

なかなか時間がないとは思いますが、雨の日の散歩は、こどもの感受性を磨くたくさんの材料がそろっています。
それ以来、雨の日になると、Ａちゃんの顔を思い出すのです。
「めんどくさい」けれど、「大事なこと」は、意外と近くに落ちているのかもしれませんね