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キャンパスニュース

2020.01.16

トラベル

☆GEA みあとなおのもう一つの物語☆

この学校のGEA(Global Education Awards)というプレゼンテーションコンテストに、トラベルコースから1年生の「みあさん」と3年生の「なおさん」が出場した。堂々と予選会の中で語りあったこの2人には、ペアが生まれるまでに、もう一つの物語がある。

担任である私が、この学校でGEAという格のあるスピーチコンテストがあることを知ったのは、まだ本格的な夏が来る前のことだった。その頃のみあは、国家 試験の勉強に明け暮れて、疲れと蒸し暑さが入り混じり、寝不足のめまいとも闘っていた。一方、3年生のなおは、インターンで知り合った友人との再会のた め、メキシコでのボランティア活動の真っ最中だった。
そんな遠く離れている二人に、英語が好きそうという理由だけで、私は個々に、「GEAというスピーチに出てみない?」といかにも軽いノリで、「2人とも出 せたらなぁ」と思い、どんなものかもわからないまま声を掛けていた。「何なんですか?それ?」遠く地球の裏から届いたなおからのメールに苦笑いした。一 方、みあも私の誘いに「勉強中・・・です」と暑さの中、背筋の凍るような冷たい返答に、ただただ、さみしさを感じていた。
2か月ほど経ち、私もGEAのことが、少しずつ頭からなくなろうとしていた頃、地球の裏側にいるはずのなおから一本のメールが届いた。
「先生がおしゃっていたスピーチコンテストは、ペアでも出れますか?」とだけ、いかにも学生らしい、前置きのない味気ないメールが届いていた。味気ないメールではあったが、なおがGEAのことを覚えていてくれたことが嬉しかった。
「大丈夫だよ。意中の人がいるの?」と尋ねると、
「ペアができるなら、一年生の、みあちゃんとなら出ます。私はそれ以外の人は考えられないし、一人で出る気もないです。」と力強いメールが届いた。私がみあに「一人で出てみたら?」と声をかけていることも知らずに・・・私は「ペアで?なぜ?」と感じていた。
みあにそのことを伝えられないまま、しばらくして、なおからもう一本のメールが届いた。「みあちゃんの連絡先を日本に置いてきたので、先生から一緒に出れるか聞いてもらえませんか?」とのことだった。そして私はみあにそのことを伝えた。
国家試験も終わり、秋が近づき、周りは少し涼しくなっていた。
季節が進んでいた。
「なおが、みあとならGEAに出たいだって!みあ以外にペアは考えられないし、みあが無理ならなおは出ないだって!」私はありのままに伝えた。みあの目に少し涙がにじんでいるように見えた。そのあとみあは、少し口を開いて、ささやくように私に告げてきた。
「先生、私にとってなおさんはあこがれな存在です。なおさんと一緒にいて心が軽くなります。私にとって唯一落ち着ける人で、私が私でおれる人、素の私でお らせてくれる人なんです。そんな尊敬する先輩がなぜ私なんかと・・・?先生、私には荷が重いです。先輩の足を引っ張ってしまいます。」みあの涙はきっと嬉 しいんだろうなと私は感じた。
「みあ?なおはみあに何か伝えたいことがあるんじゃないかな?」
「インターンに行ってきたなおから、これから行くみあへ。」
「ここで学んできたなおから、これから学ぼうとしているみあへ。」
そしてね・・・。
「みあがあこがれる先輩から後輩へ。」
「きっとなおはみあへ何かを伝えたいんだと思うよ」
「なおがメキシコに行く少し前にみあと京都で遊んだことがあったでしょ?その時になおが言っていたよ。」
「私、みあちゃんといると、昔の自分を見ているようなんです。私が私に戻れる人・・・に初めて出逢ったような気がするんです・・・。飾らなくても、気を遣 わなくても、考えていることやしたいことが全て黙っていても感じるんです。もう一人の自分に出逢ったような感覚でした」」と言っていたよ。
放課後の教室で、私とみあは、遠く地球の裏側にいるなおを感じながら、しんみりと、そして温かい気持ちを感じながらみあと目が合った。
「決まった!!」 1年生のみあと、今は遠く地球の裏側にいる3年生のなおとのペアが生まれた瞬間だった。直接言葉を交わさなくても、通じ合っている二人に私は鳥肌が立った。

季節がまた少し進んだ。
後期が始まり、地球の裏側からなおが帰ってきた。ペアが生まれて、どのような再会だったかは、私は知らない。それでも、きっと二人は「自分との格別な再会」と「自分同士の再会」を喜んだのだろう。そして・・・
その日からみあは「tell me why? ・・・tell me why?・・・tell me why?・・・」なおの中に「もう一人の自分を探す旅」が始まった。
その日からなおは「heart to heart communication」心を込めてもう一人の自分に、自分の中の何か大切なものを伝えようとしていた。
季節が進み寒い冬が来た。
二人の中の自分探しの旅。
GEA予選会! 緊張した二人がそこにいた。
「先生、予選落ちしたらどうしよう?」私はそんなことを気にしている二人に
微笑した。こんな物語を歩んできた目の前の二人は誰よりもまぶしく輝いて、
それだけで私にとっては十分だったからだ。きっと二人もそれを感じているはず
なのに・・・「結果も気にするんだな」と思うとなぜか滑稽だった。結果よりも
大切な何かをすでに二人は確実につかみ感じていたからだ。
「二人の仲のよさを二人で確認し合っておいで・・・!」
「二人の仲の良さをみんなに披露しておいで・・・!」
「ありのままの自分たちを披露しておいで・・・!」
「楽しんでおいで・・・!」と二人の背中を軽く叩いて送り出した・・・。

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